にじいろふうせん

バルーンアート活動のいろいろを書いています。

変えられるもの、変えられないもの

今、自分にできることなら考えて動けばいいけど、どうにもならないことは一旦置いとく。

“今”に集中して、過去や未来は気にしない。

そうやって瞑想を試してみようとも、気にしないようにしようとも、モヤモヤしてることは頭の真ん中に鎮座しがち。

過日、さもNTTからの契約変更を語る業者に騙されて申し込んだ契約を、解除しなきゃ!と気づいたのが夜8時5分。
電話受付は8時で終わり、という嫌なタイミングでした。

翌朝9時の受付開始を待たなきゃ何もできないことは分かってるんです。

それでも、夜通し嫌なことを反芻して寝られなくて、だんだん胃も痛くなってきたりで翌日休みを取ったという…(情けない)

結局契約が始まる前だったので、あっさりキャンセルができて事なきを得たんですが、こういうときに役に立つ本が手元に回ってまいりました。

必要なのは、たった一本の線。

「コントロールできるもの」と「そうでないもの」を分ける境界線です。

それさえクリアに見えれば、何かに振り回されることはなくなります。〜カバー折り返しより

似たような本はたくさん読んでるんです。

だから、自分の力で変えられないものに対して思い悩んでも仕方がない、っていことはわかってます。

過去と他人は変えられない、の名言も、山ほど聞きました。そんなこと、分かってる。

それでもできないからどうしたらいいのか、って聞いてんだよ!と思わず叫びたくなるわけですが、この“境界線”の説明がようやくしっくり来た感じ。

たとえば、テレビゲームの「マリオカート」を想像してください。〜略〜マリオを操作し、ルイージに影響を与えることは可能。ですが、コントローラーが繋がっていないキャラを「直接操作することは不可能」です。〜15ページより

これをコントロールできる権利の外なので『権外』として、コントロールできる権利の内側『権内』に集中しましょう、と書いてありました。

タイトル通り、全ての項目は『◯◯をやめる』で統一されてます。

“怒りを人にぶつけるのは、絶対にやめる”

すぐにイライラして(心の中で)暴言吐きまくってしまうワタクシ、しっかり読むべき項目です。

怒りは、不安に耐えられず「思い通りに誰かや何かを動かそうとする意思」を指します。

思い通りにならない不安が外に漏れてしまい、本来、コントロールできないはずの他人や結果を思い通りに動かそうとする。その手段が、怒りなのです〜88ページより

不安のおもらし、とも書かれてました。ハズカシイ

怒りは加工された感情なんだそうです。

隠された“生の感情”が必ずある。そこに共通しているのは“危険に晒された”という認識。
なんらかの不利益を被る、と感じたとき。

「生の感情」は、そのまま表明するには、恥ずかしいものがほとんど。だからこそ、表面に怒りを施し、遠回しに本音を伝えているわけです。〜104ページより

自分の内面にある感情“何を見て、どう思ったのか”というところに意識を向けて対処していく。それが、正しい怒りとの向き合い方、なんですね。

もうひとつ、読んでよかったなと思う項目が、目標についてのこと。

スピリチュアル系の方に

『高い目標を立てるべき』

と言われたことがあり、文字にして壁に貼ったことがあるんですが、結局叶いませんでした。

そのときの心境としては

「ほらね、どうせ叶いっこないんだから」

夢や目標を掲げて達成できなかったら、カッコ悪い。だから、夢なんて語らない。目標なんて立てたくない。

ずっと、そう思ってたんですね。

達成できるかどうかは権外。それに目標は、達成するために立てるのではありません。パフォーマンスの限界を更新するために立てるのです。〜149ページより

自分の立てた目標をクリアしてる人を見て、いちいち羨む自分が嫌いでした。

他人と比べるのは、「ダメな自分を確認するため」です。〜略〜向き合うべきことに挑戦しない納得材料になるのです。〜145ページより

どうせ私には無理、この程度の人間だから、って思ってたんです。

結果が重要なのは当たり前。ですが、大きな結果を出せる人ほど、結果に執着しない。代わりに、コントロール可能なパフォーマンスにこだわるのです。〜134ページより

今も、少し前に立てた目標から程遠い現状を見て、

『ほら、やっぱり私なんかには無理なんだよ』

って思ってるんです。

ダメな自分で納得しないで、他にできることはないか探す。これが今やるべきこと、なんでしょうね。

隅から隅まで、私が欲しかった答えが載ってる、って思っちゃった本でした。

つい権外のことを言い訳にして何もしなくなりがちですが、権内に集中して行動を起こすように、自分を戒めていきたいと思います。