にじいろふうせん

バルーンアート活動のいろいろを書いています。

バルーンアートの作り方〜イヌリン(子犬)と骨編

イヌリンは、玉ねぎやごぼうに含まれる水溶性食物繊維の一種のことです。

それを、バルーン教室の生徒さんが犬の愛称と勘違いしたところから生まれた作品です😆

イヌリンと骨(Puppy and Bone)

準備するもの

  • 260サイズの風船(顔・体用) 1本
  • 260サイズの風船(耳・鼻用) 1本
  • 260サイズの風船(骨用)白 1本
  • 160サイズの風船(目用)黒 1本
  • 5インチのラウンドの風船(鼻の周り用)白 1個

目用の160はたくさんは使いません。半分あれば充分です。

作り方①顔・体用の260を準備する

バルーンアートの子犬

顔・体用の260サイズの風船は、15cm程度残して空気を入れ、口側を長く残すために少し空気を抜きます。

口から5cm程度のところを強く握るかひねり目を作って、空気を抜いてください。
このとき、手をゆるめてしまうと中の空気が上がってきてしまいます。(写真右下)

バルーンアートのイヌリン

空気を抜いた後はしっかり握ったまま、結んでください。

こうすると2〜3cm程度長くゴム状の部分を作ることができます。

作り方②耳を作る

バルーンアートの子犬

耳・鼻用の風船に15cm程度分だけ空気を入れ、結び目側を握りつぶして中の空気を後ろへ送ってから、3cm程度の丸を作ります。(中の空気を後ろへ送るのは、あとからピンチツイストにするときに割れるリスクを減らすためです)。

風船の口を根元に巻き付けるだけだと、ピンチツイストを固定できないので、結んで作ります。

丸の下に指を入れ、空間を開けた状態で口を引っ張り、手前から奥側へ持っていきます。

バルーンアートの子犬

指で作った空間に奥側から手前に向かって口を通すと結んだ状態になり、ピンチツイストがほどけなくなります。

8cm程度の楕円形を1個作ります。

このひねり目からは一度手を離してもOKです。アトが残るので、ここまで空気を抜く、という目安にしてください。

片耳はここで終わりなので、残りを切ります。
残りでもう片耳と鼻を作るので、真ん中で切らないようにしてください。

バルーンアートの子犬

空気の入っている終わりのところをしっかりと握り、膨らんでいないところで切ります。

8cmでひねり目を作ったところまで空気を抜いてください。

結んだら、端は短めに切っておきます。

切った残りで同じように耳を作ります。
先に作ったものと大きさを合わせてください。

作り方③鼻を作る

両耳を作った残りで鼻を作ります。

バルーンアートの子犬

先端にだけ空気を入れられる方は、端から3cm程度分だけ空気を入れます。

それが難しい方は、まず全体に空気を入れます。少し空気を抜いたら中の空気を先端に向かって押す、というのを繰り返し、先端から3cm程度分だけ空気が残るように調整していってください。

空気の入っている終わりのところで結び、端は3cm程度残して切ります。あとで結び合わせるときに使うので、短く切りすぎないようにしてください。

バルーンアートの子犬

5インチのラウンドの風船に少し空気を入れます。赤いポンプで1押ししただけでも量が多すぎなので、4〜5cm程度の幅になるくらいに調整してください。

結ぶときは空気の入っている終わりのところではなく、口に近いところで結びます。

260で作った鼻と端同士を結び合わせてください。
間を空けるようにしています。

作り方④目を準備する

バルーンアートの子犬

160サイズの風船に空気を入れ、2〜3cm程度(片目分)残して空気を抜きます。

口を結ばず、空気の入っている終わりのところ同士を結び合わせます。空気が抜けないよう持ち続けるのが難しいと感じる方は、無理せず口を結んでから結び合わせてください。

バルーンアートの子犬

7cm程度残して切り、切ったところから空気を入れます。このとき、結んだところから膨らむことがあるので、真ん中をつまんで口側に空気が入るようにします。

先ほどと同じように2〜3cm程度だけ残して空気を抜き、空気の入っている終わりのところ同士を結び合わせます。

真ん中の繋がった2個の丸(目)ができました。

バルーンアートの子犬

作り方⑤鼻を取り付ける

ラウンドの風船の中の空気を押して、縦長の楕円形にします。

ラウンドの風船の中に結び目を押し込み、反対側の真ん中で外側から結び目ごとつまみます。

このとき、中に押し込んだ指は必ず真っ直ぐ、口側から反対の真ん中めがけて動かしてください。
左右にズレてしまうと形が歪みます。

バルーンアートの子犬

中に入れた指を出し、ラウンドの結び目に顔・体用の260の口側を5回程度巻きつけて仮止めしてください。

260の結んだところを握って中の空気を後ろへ送り、空気の入っていないところを作って口側と結び合わせます。ほどけないように、しっかりと結んでください。
このとき、巻きつけたものが多少ほどけることがありますが、外れなければ大丈夫です。そのためにたくさん巻きつけるようにしています。

260の鼻と白のラウンドと中心がズレすぎていたら直しておきます。少しであればそのままでOKです。

バルーンアートの子犬

作り方⑥顔を作る

260に3cm程度の丸を2個作ります。

続けて8cm程度の楕円形を3個作りますが、1個めのひねり目を押さえ続けるのが大変なので、1度ほどいておいて大丈夫です。

3個の楕円形の最初のひねり目と最後のひねり目を片手で持ち、反対の手で3個の楕円形を持ちます。

バルーンアートの子犬

両手をぞうきん絞りの要領で反対方向へ回すと、3個の楕円形が三角に固定されます。

耳を取り付けていきます。

耳用の風船のピンチツイストを三角の内側に入れ、ひねり目を三角のひねり目に噛み合わせます。

バルーンアートの子犬

両耳同じように取り付けてください。

1個めのひねり目をもう一度ひねり直し、2個の3cmを三角の中に押し込みます。
裏側に2個の丸がはみ出るところまで押してください。

バルーンアートの子犬

目を首側(残りの260がつながっているところ)から上に向かって、ラウンドの裏側に挟んでいきます。

位置の整えは最後に行いますので、ここでは挟むだけにしています。

作り方⑦前足と後ろ足を作る

バルーンアートの子犬

6〜8cmの楕円形(写真では6cm程度)を2個作り、2個めのひねり目を首の根元に押さえつけ、反対の手で2個の楕円形を回してひねり合わせます。(写真は両方向へ矢印を書いていますが、どちらか回しやすい1方向へ回してください)。

前足がロックツイストになって固定されます。

ロックツイストの詳しいやり方については下記リンク先の記事をご覧ください。

残りで胴体・後ろ足・しっぽを作るので、胴体のサイズは長さを見て考えてください。
後ろ足2本分(前足と同じサイズ)としっぽの長さを先に決め、余りを胴体に使うとバランスが取りやすいです。

バルーンアートの子犬

胴体用の楕円形1個・前足と同じサイズの楕円形(写真では6cm程度)を2個作ります。(胴体・後ろ足・後ろ足)

最初と最後のひねり目を片手で持ち、反対の手で2個の楕円形をつかんで、ぞうきん絞りの要領で両手を反対方向へ回します。

後ろ足がロックツイストに固定されました。
残りの部分はしっぽになります。

作り方⑧しっぽのぽんぽんを作る

しっぽはこのままの形で完成させても大丈夫ですが、ここでは先端に空気を送ってぽんぽんを作っていきます。

バルーンアートの子犬

しっぽの先端を1cmくらいはみ出させて、親指と人差し指の根元で挟みます。
膨らんでいない状態の風船と同じ厚み分だけは空けて、絶対に手を広げないようにしてください。

風船の中の空気は一番近くて一番ゴムが柔らかくなっている部分に動きたがります。
押さえた手を広げてしまうとしっぽが伸びていくだけになり、先端に空気を送りづらくなってしまいます。

挟んだ部分以外にも膨らんでいない部分が残る場合は、他の指も使って押さえていきます。この+αで押さえた部分も、絶対に広げてはいけません。

バルーンアートの子犬

反対の手で、しっぽをすき間なくつかむように持ちます。

先端の膨らんでいない部分を押さえていない指と反対の手に力を入れ、先端に空気を送り出します。

このやり方は犬のしっぽでよく使うので、勝手に“しっぽのぽんぽん”と呼んでるんですが、説明することがたくさんあるので、少し端折っています😅

詳しいやり方については、下記リンク先の記事を参考にしてください。

バルーンアートの子犬

作り方⑨形を整える

耳はピンチツイストが上、楕円形を下にします。

ラウンドに対して鼻用の風船がどちらかに寄っていたら、ラウンドが短くなっている方を上にしてください。

目は好みの位置にしておきます。ラウンドに対して上寄りにするとちょっと凛々しく、真ん中にすると可愛くなります。

目の形が楕円形になっていたら、向きも好みに合わせて変えておきます。(写真ではまんまるに近い形なので、向きは関係ありません)

バルーンアートの子犬

目用の風船の端が外から見えていたら、見えない位置に押し込んでおきます。

顔を正面から見たときに、前足のロックツイストは楕円形が横並び(溝が見える向き)にします。すると胴体が自然に前足の後ろ側になります。

横から見て、後ろ足を前足と同じ側(胴体の下側)に揃えます。

これでイヌリン(子犬)は完成です。

バルーンアートの子犬

作り方⑩骨を作る

結び目側から4cm幅くらいの輪の形を作ります。

先にループツイストの形にすることで中の空気量を減らし、割れにくくすることができます。

風船の口と隣り合う部分にひねり目を作ります。そのひねり目に、風船の口の結び目を合わせてください。

バルーンアートの子犬

風船の口を引っ張って合わせようとすると隙間ができてしまうので、必ず、ひねり目と風船の口の結び目を一つにまとめるようにしてください。

風船の口を引っ張って1周巻きつけてから、輪の間を通して反対側へ引き出し、ひねり目に留めておきます。こうすることで手を離してもほどけなくなります。

バルーンアートの子犬

同じサイズのループツイストをもう1個作ります。

風船を折り曲げるようにして輪の形を作ってから、1個めのループツイストと同じサイズになるよう、ひねり目の隣をひねります。

2個のひねり目を片手で持ち、反対の手で輪を持ったら、両手をぞうきん絞りの要領で反対方向へ回してループツイストにします。

ループツイストの詳しいやり方については、下記リンク先の記事も参考にしてください。

バルーンアートの子犬

骨の長さは、先に作ったイヌリンと比較して決めていただいたらいいかなと思います。

写真は15cm程度で作っています。

もう片方にも同じようにループツイストを2個作ってください。

2個めのひねり目は根元に巻きつけるように絡めていく方が私はやりやすいと思いますが、ご自身のやりやすい方法で作ってください。

バルーンアートの子犬

残りは使わないので切ります。

空気の入っている終わりのところをしっかりつまみ、膨らんでいないところで切ります。
根元まで少しずつ空気を抜いてください。手を離して勢いよく空気を抜くと、割れることがあります。

バルーンアートの子犬

根元まで空気が抜けたら、2個のループツイストの輪の間をくぐらせます。

そうすると、結ばなくてもほどけないように固定することができます。

端は1cm程度残して切り、輪の間に押し込んで隠します。
あまり短く切ると隠せなくなるので、注意してください。

バルーンアートの子犬

反対側のループツイストも確認していただき、風船の口が出ていたら押し込んで隠しておきます。

これで骨も出来上がりです。

イヌリンの名前の由来は最初に書きましたが、その生徒さんは、2年前に病気で旅立たれました。

稲沢のバルーンアート教室のプレオープンから長く通ってくださった方だったので、年の離れたお姉ちゃんみたいに仲良くさせてもらってた方です。

そんなこともあって思い入れの強い作品の一つなので、作っていただけたら嬉しいです♪