にじいろふうせん

バルーンアート活動のいろいろを書いています。

バルーンアートの作り方〜お雛様編Part.1

写真と材料を見ていただいたらなんとなく分かるかと思いますが、細かいパーツを組み合わせる作品です。

1本をひねって形作る感じにならないので、こういうのは“工作みたいだなぁ”って思います。
……まぁ、バルーンアートも工作の1種なんでしょうけど😅

お雛様(Hina dolls

準備するもの

  • 260サイズの風船(体用) 2本 ※男雛・女雛 各1本
  • 260サイズの風船(顔用) 1本 ※半分あれば十分です
  • 160サイズの風船(笏(しゃく)用) 1本 ※先端から5cmだけ使います
  • 160サイズの風船(手用) 1本 ※半分あれば十分です
  • 160サイズの風船(袖用) 2本 ※男雛・女雛 各1本
  • 160サイズの風船(襟・髪留め用) 1本
  • 160サイズの風船(扇・髪飾り用) 1本
  • 160サイズの風船(冠・髪の毛用) 1本

作り方①笏(しゃく)を作る

バルーンアートのお雛様

笏用の160の風船の先端から5cm程度のところで切ります。
この先端側だけを使います。

まず、全体に空気を入れます。

先端側から5cm程度+ピンチツイスト1個分のところをしっかり押さえ、切り口側の手を離して空気を抜きます。

間を空けて、口に近い方で結んでください。
ひねり目を作る際の空気の逃げ道を確保するために空けています。

一度全体を膨らませたことで、中の空気が口側に向かって動きやすい状態になっています。
ひねり目を作るときは、動きすぎないように押さえながら行ってください。

バルーンアートのお雛様

先端から5cm程度の楕円形を1個作り、次にピンチツイストを作っていきます。

通常、ピンチツイストを作るときは中の空気を押して空気量の少ない丸を作る、と説明しますが、中の空気が動きやすくなっているので、そのまま3cm程度の丸を1個作ってください。

◆結ばずピンチツイストにする場合◆(写真右上)

こちらの方法の場合は手を離すとすぐにほどけてしまうので、手に取り付ける直前に作ります。(説明は後ほど入れていきます)

バルーンアートのお雛様

◆輪を作って結ぶ場合◆

空気の入っている終わりのところを根元に寄せます。
端を引っ張るだけだと形が歪むので、ピンチツイストの形になるようにしてください。

風船の端を手前から奥側へ引っ張るときに丸の下に指を入れ、輪を作ります。
その輪の中に奥側から手前に向かって端を通すと、結んだような感じになり、固定されます。

作り方②扇を作る

扇用の160の風船に30cm程度分だけ空気を入れて結びます。

バルーンアートのお雛様

結び目がある方を握って中の空気を後ろへ送り、空気量の少ない3cm程度の丸を1個作ります。

続けて、もう1個空気量の少ない3cm程度の丸を作ります。

2個めに作った丸からピンチツイストに変えていきます。

この丸以外を片手で持ちます。

バルーンアートのお雛様

反対の手の中指の横・親指で丸を挟み、人差し指を真ん中に置きます。

中指と親指は寄せ合いながら、人差し指は外側へ引きながら丸を回すと、ピンチツイストになります。

写真では矢印を両方向にしていますが、どちらか回しやすい1方向へ回してください。

ピンチツイストの詳しいやり方については、下記リンク先の記事を参考にしてください。

1個めの丸もピンチツイストの形にしていきます。

バルーンアートのお雛様

空気の入っている終わりのところを根元に近づけてください。
口を引っ張って合わせようとするとピンチツイストの形が歪んでしまいます。

空気の入っている終わりのところとひねり目が1つに合わさるようにしっかりと引き寄せて押さえ、風船の口を引っ張り、1〜2周巻きつけて形を固定させてください。

ピンチツイストの大きさに違いがあった場合は大きい方を選び、周りを囲むように風船を添わせて輪のサイズを決めていきます。

ピンチツイストがきっちりおさまるサイズよりは、少し余裕を空けておいた方が扇らしい形が作れると思います。

バルーンアートのお雛様

輪の形に折り曲げたまま、決めたサイズになるようにひねり目を作ります。

真っ直ぐのままでひねり目を作ってから曲げると、中の空気量が多くなって割れやすくなります。
必ず輪の形にしてからひねり目を作ってください。

ピンチツイストの根元に1周巻きつけるようにし、輪の形を固定します。

バルーンアートのお雛様

残りは続けては使わないので切っていきます。
残りを髪飾りに使いますので、切る位置に注意してください。

空気の入っている終わりのところをしっかり握り、膨らんでいないところで切って、根元までゆっくり空気を抜きます。
手を離して勢いよく空気を抜くと割れたり、ほどけることがあるので気をつけてください。

バルーンアートのお雛様

サイズに差がある場合は大きい方のピンチツイストを選び、輪の中に入れます。

輪の形を少しだけ横長の楕円形になるように、上下から潰したり、左右から引っ張ったりしてください(ほんの気休め程度ではありますが😅)。

作り方③男雛の体を作る

バルーンアートのお雛様

男雛・女雛とも形は同じです。
まず男雛で説明していきます。

体用の260の風船に12cm残して空気を入れ、風船の口を結ばず持っていられる方は、顔用の風船と直接結び合わせます。

顔用の260には、男雛用は7cm程度、女雛用は6cm程度分空気を入れます。※写真(左下)では切れ端を使いました。

女雛は髪の毛を付ける分大きく見えてしまうので、小さめに作ってください。

バルーンアートのお雛様

空気が抜けないよう持ち続けるのが難しい方は、口を結んでから結び合わせてください。

結び玉が増えると間に隙間ができてしまうので、それを防ぐためのやり方です。

体用の260の結んだところから、4cm程度の丸を1個、8cm程度の楕円形を1個作ります。(体の前側)

バルーンアートのお雛様

次にループツイストを作っていきますが、このとき、ひねり目を押さえたままだと作りづらいと思います。

1個めのひねり目からは1度手を離していただいても大丈夫です。

次の部分を2つに折り曲げるようにし、幅8cm程度の輪になるようにします。

ひねり目の隣にひねり目を作ります。

バルーンアートのお雛様

真っ直ぐのままでひねり目を作ってから曲げると、中の空気量が多くなって割れやすくなります。
必ず輪の形にしてからひねり目を作ってください。

2個のひねり目を片手で持って反対の手で輪を持ち、両手をぞうきん絞りの要領で反対方向へ回します。

ループツイストの詳しいやり方は、下記リンク先の記事も参考にしてください。

もう1個同じサイズのループツイストを作っていきます。

バルーンアートのお雛様

風船を折り曲げて同じサイズの輪を作り、ひねり目の隣にひねり目を作ります。

最後のひねり目とループツイストの根元を片手で持ち、反対の手で輪を持って両手をぞうきん絞りの要領で反対方向へ回してループツイストを固定してください。

バルーンアートのお雛様

ここで1個めのひねり目を戻しておきます。

続きで、4cm程度の丸と8cm程度の楕円形を1個ずつ作ってください。(背中側)

最後のひねり目と結び合わせたところを片手で持ち、反対の手でその横を持って、ぞうきん絞りの要領で 両手を反対方向へ回してひねり合わせます。

4cmと8cmの作る順番は同じですが、上下逆に合わさったと思います。
ひねり目がループツイストに近いものが背中側、結び合わせたところに近い方が前側になります。

バルーンアートのお雛様

作り方④手を付ける

ここで手を取り付けていきますので、手用の160に10cm程度分だけ空気を入れて結んでおいてください。

笏のピンチツイストを固定していない場合は、ここで形を作っていきます。

バルーンアートのお雛様

先端から5cm程度のところでひねり目を作り、空気の入っている終わりのところをそこに寄せます。

端を1〜2周巻きつけてピンチツイストの形にし、ほどけないように押さえて持ちます。

バルーンアートのお雛様

手用の160には、結んだところから4cm程度の楕円形を1個作ります。体の前側の260を挟んで回していくので、これが短すぎるとやりづらくなります。
長すぎても見た目が悪くなるので、260の太さを目安に4cm程度にしています。

このひねり目を、笏のひねり目に巻きつけるようにしてひねり合わせます。

手用の160にもう1個同じサイズの楕円形(4cm程度)を作り、260の1個めのひねり目を挟んで最後のひねり目と風船の口の結び目を合わせていきます。

バルーンアートのお雛様

風船の口を引っ張って合わせようとすると隙間ができるので、必ず、結び目とひねり目をしっかりと寄せ合わせてください。

風船の口をひねり目に1周巻きつけるようにして、仮止めします。

空気の入っている終わりのところをしっかりつまみ、膨らんでいないところで切って根元まで少しずつ空気を抜いてください。

このとき、根元を押さえた状態を保ってください。風船の口が引っかかっているだけなので、ほどけやすくなっています。

バルーンアートのお雛様

風船の口側と結び合わせて留めます。

隙間を開けないように引き寄せて、と書きましたが、結び合わせた部分は体の内側に隠れるので、少しであれば目立ちません。

結び合わせた部分が内側に隠れ、笏が外側になるように手を回しておいてください。

細かな位置調整は最後に行うので、大体で大丈夫です。

作り方⑤男雛の体を仕上げる

もう1本背中側を作ります。
今度は順番が変わります。

バルーンアートのお雛様

8cm程度の楕円形、4cm程度の丸の順に1個ずつ作ってください。

最後のひねり目をループツイストの間に1周巻きつけるようにして留めます。

体用の風船はここで終わりです。

空気の入っている終わりのところをしっかりつまみ、膨らんでいないところに切り目を入れ、根元まで少しずつ空気を抜いてください。
手を離して勢いよく空気を抜くと、割れたり、ほどけることがあります。

端を輪の間に1〜2回通して留めてから1〜2cm残して切ります。

バルーンアートのお雛様

短く切りすぎるとうまく隠せなくなるので、少し残して切るようにしてください。

端は外から見えづらくなるところへ隠しておきます。

これで体が出来上がりました。

作り方⑥女雛の体を作る

女雛の体の作り方も、基本的には同じです。

強いて違いをあげるなら、少しずつサイズを小さく作った方がいいんじゃないかな?ということでしょうか。
どうしても髪の毛分大きく見えてしまうので…。

バルーンアートのお雛様

手用の160に結んだところから4cm程度の楕円形を1個作り、扇を取り付けていきます。

ひねり目を、扇のピンチツイストの根元に巻きつけるようにして合わせます。

手用の160にもう1個同じサイズの楕円形(4cm程度)を作り、260の1個めのひねり目を挟んで最後のひねり目と風船の口の結び目を合わせます。

バルーンアートのお雛様

男雛を作った残りで作る場合、風船の口が付いていません。

切り口側をひねり目に巻きつけても留まってくれないので、押さえながらの作業になります。

どうしてもうまくいかない場合はもう1本用意して、口のついたものを使った方がやりやすいと思います。

男雛同様、空気を抜いて結び合わせ、結び合わせ部分が体の内側になるように回しておいてください。

あとの作り方は男雛と同じです。

長くなってきましたので、続きは明日。
袖を作るところから始めます。