作り方⑦ハサミを作る
260の風船を半分に切り、口側の切ったところを結んでから、口側・先端側ともに5cm程度残して空気を入れます。
結び目のある方から、6cm程度の楕円形を2個作ります。
2個めのひねり目に風船の口の結び目を合わせます。
風船の口を引っ張って合わせようとすると隙間ができてしまうので、必ず、ひねり目と風船の口の結び目を一つにまとめるようにしてください。
風船の口を引っ張って1周巻きつけてから、2個の楕円形の間を通して反対側へ出しておきます。こうすることでほどけなくなります。
続けて8cm程度の楕円形を1個、10cm程度の楕円形を1個作ります。
先に作った2個の楕円形の根元と最後のひねり目を片手で持ち、反対の手で2個の楕円形を持ちます。
ぞうきん絞りの要領で両手を反対方向へ回してひねり合わせます。
この作り方はロックツイストと言います。ロックツイストの詳しいやり方については、下記リンク先の記事も参考にしてください。
残りを、後から作った2個の楕円形の間に通します。
これは、空気を抜いたときにほどけにくくするために行います。
残りは使わないので、空気を抜いていきます。
空気の入っている終わりのところをしっかり握って、膨らんでいないところに切り目を入れます。
根元まで少しずつ空気を抜いてください。
手を離して勢いよく空気を抜くと、割れることがあります。
端は貝殻に取り付けるときに使うので、短く切り落とさないようにしてください。
同じところに風船のロがあるので、結び合わせて留めます。
6cmの楕円形を8cmと10cmの間に挟みます。
ひねり目同士が同じ真ん中になる位置まで押し込んでください。
半分に切った260のもう1本でも同じものを作ってください。
これでハサミができました。
作り方⑧足を作る
160の風船を半分に切り、口側の切ったところを結んでから、口側・先端側ともに1cm程度残して空気を入れます。
結び目のある方から、3cm程度の丸を1個作ります。
次の部分を握りつぶして中の空気を後ろへ送ってから、2〜3cm程度の丸を1個作ります。
丸以外を片手で持ち、反対の手の中指の横・親指で丸を挟みます。人差し指は真ん中に差し込みます。
親指と中指は寄せ合いながら、人差し指は外側へ引きながら回すとピンチツイストが作りやすいと思います。
写真では矢印を両方向につけていますが、回しやすい1方向へ回してください。
ピンチツイストの詳しいやり方については、下記リンク先の記事を参考にしてください。
反対の端にも同じものを作りますが、その前に、中の空気を先端に押し出しておきます。
両手で全体を掴み、ぎゅっと握って空気を移動させてください。
反対の端から3cm程度の丸を1個とピンチツイストを1個作ります。
先に中の空気量を調整していますので、こちら側のピンチツイストを作る前には空気を移動させなくても大丈夫です。
半分に切った160のもう1本でも同じものを作ります。
それができたら、2本ともに半分に折って真ん中にひねり目を作ります。
2本のひねり目を片手で持ち、反対の手はその横で2本を持ちます。
ぞうきん絞りの要領で両手を反対方向へ回してひねり合わせます。
作り方⑨体を作る
160の風船に12cm程度残して空気を入れます。
結び目側を握りつぶして中の空気を後ろへ送ってから、2〜3cm程度の丸を1個作ります。
この丸をピンチツイストにしていきます。
風船の口を根元に巻き付けるだけだとピンチツイストがほどけやすいので、通常は結んで作ることを勧めています。今回はすぐに足の中心に絡めて固定するので、どちらのやり方でも問題ありません。
解説としては結ぶやり方を説明していきます。
風船の口を引っ張るだけだと歪んだピンチツイストになってしまいますので、風船の口の結び目をひねり目に近づけるという意識は持つようにしておいてください。
丸の下に指を入れ、空間を開けた状態で口を引っ張り、手前から奥側へ持っていきます。
指で作った空間に奥側から手前に向かって口を通すと結んだ状態になり、ピンチツイストがほどけなくなります。
このピンチツイストを作り方⑧で作った足の中心に絡めて留めます。
風船の口を巻きつけてピンチツイストを作った方は、これでほどけなくなります。
このピンチツイスト以降は貝殻の中に隠れるので、省略していただいても大丈夫です。(→作り方⑩へ)
160の続きの風船を足を挟んでピンチツイストと反対側へ持ってきておき、5cm程度の楕円形を1個作ります。
次にループツイストを作っていくので、続きの部分を折り曲げるようにして、5cm程度の幅の輪の形を作ります。(動画内では6cmとしていましたが、ちょっと大きかったなと思います)
ループツイストを作るときは必ず、先に輪の形にしてからひねり目を作ってください。真っ直ぐのままでひねると中の空気量が多くなり、割れやすくなります。
ひねり目の隣にひねり目を作り、2個のひねり目を片手で持ちます。
反対の手で輪を持ち、両手をぞうきん絞りの要領で反対方向へ回してループツイストにします。
ループツイストの詳しいやり方については、下記リンク先の記事も参考にしてください。
もう1個同じサイズの輪を作ります。
同じように2つに折り曲げてからひねり目を作ります。
ループツイストの根元と一緒に片手で持ち、反対の手で輪を持ち、両手をぞうきん絞りの要領で反対方向へ回してループツイストを固定します。
3cm程度の丸を1個作ってから、同じようにループツイストを2個作っていきます。
このループツイストは第4胸脚、第5胸脚の役割として作っています。
写真ではものの見事にサイズに失敗しております(ごめんなさい…)が、貝殻の中に隠れる部分なので、あまり神経質にならなくてもいいかなーと気楽に考えております。
ループツイストは上から見たときに溝が見える向きにし、位置を同じになるようにしておきます。(と一応書いていますが、外から見えない部分なので適当でも問題ありません)
作り方⑩組み合わせる
各パーツができあがりましたので、組み合わせていきます。
まず貝殻の正面を決めていきます。
最後に結び合わせたところが後ろ側にくる位置を正面にすると、見た目が綺麗です。
正面の真ん中のピンチツイストに目玉用の風船を取り付けていきます。
目玉の真ん中の部分をピンチツイストの下からはめ込み、ピンチツイストの上側で2個の丸の位置を左右入れ替えると1周巻きついた状態になります。
目玉用の風船の端を外から見えない位置にしておきます。
目玉の形が楕円形になっている方は、横向き・縦向きをお好みで決めてください。
目玉を取り付けたところの隣のピンチツイストに、ハサミの端を1〜2周巻きつけて留めます。
ハサミが揺れないように、ピンチツイストとハサミの根元を近づけて留めるようにしてください。
端を外から見えないように、貝殻の内側に隠しておきます。
ハサミの向きはお好みで。
私は短い方を内側にするのが好きなので、写真のような向きになっています。
ハサミの位置は、ピンチツイストの上側になるようにしておいてください。
体用の風船の端を貝殻の内側から中心に向かって引っ張り、一度外へ引き出します。
貝殻の下に足がぴったりくっつく長さが理想です。
下に長く垂れ下がってしまったり、引っ張りすぎて足が貝殻の中に入ってしまわないよう、長さを調整してください。
外へ引き出した端を貝殻の中に入れ、違う隙間からもう一度外へ引き出します。
これで、体用の風船の端が貝殻の中心に1周巻き付いて留まってくれます。
端を外から見えないように押し込んで隠します。
このとき、貝殻の形が崩れてしまったら直しておいてください。
貝殻のピンチツイストはすべて縦向き(シワが見ない向き)にしておきます。
足は160の風船を半分に切ったものをそのまま使っていますので、長さにばらつきがあると思います。
前が長い方がいいか、短い方がいいかなど、バランスを見ながら向きを整えてください。
足の先端の3cmは下側にくる向き(ピンチツイストが上)にしておきます。
作り方⑪目を描く
仕上げに目を描きます。
白の350で作った丸に片目ずつ描きます。
なるべく左右同じ大きさ、同じ形・位置になるようにしましょう。
これで完成です。
最初の試作では体の部分は作らず、膨らませていない風船を紐代わりにして足を固定していました。
何気にヤドカリの貝殻の中身を調べてみると、ちゃんと足も体もあってびっくり。
そりゃ、ちょっと考えたらあるでしょ、って今なら思うけど、そもそもヤドカリの体について考えたことありませんでしたから😅
体用の160で作るのはピンチツイストだけにして、あとは作り方⑩に飛んでも大丈夫です。
以前紹介した小さいヤドカリとともに、作ってみてくださいね♪