雪で純粋に喜べるのは、中学生までだった気がします。
ここは名古屋ですよ。
金曜日に
『明日、雪の予報出てるので、無理せず交通機関移動に切り替えてくださいね』
と、わざわざご連絡いただいても、まさかこんなことになると思わないじゃないですか。
車で行くことしか考えてなかったので、仕込みの量減らし気味だった私グッジョブって思いましたよ。
まさか、2年くらい前に作ったトランクカバーが陽の目を見る日が来るとは思いもしませんでした。
…まぁ、陽は出てないけど
台風の中、写真スタジオへ行った時に作ったのよね…あの日もひどかった……。
この日はとても大きな舞台での出演でした。
経験がないわけじゃありませんが、慣れてるほど多くもないので、やっぱり、緊張します。
しかも、この楽屋ワーォ女優さんライト〜
他の出演者さんたちを押しのけて、私1人で使わせていただけたんですよ。
ありがたすぎて申し訳ないくらいです(笑)
2回公演を、お客様が入れ替えと知らず、前の晩必死に考えて構成変えたり、あまりやらない洋装だったので若干バタバタしたショーだったことは素直に反省。
でも、お客様を遠く感じてしまう舞台だからこそ、客席の間走り回ったりしたのも楽しかった!
そして、パフォーマー人生2度目だった公共交通機関移動で、偶然の出会いがあったんです。
仕込みバルーン2袋も持って乗るのは、もう、地獄のようで…
行きのバスでは出口付近に立ったんですが、降りる人がいるたびにその袋積み上げたりなんだかんだ動き、落ち着かない乗車でした。
帰りは、トランクとポンプだけならマシかなと待つ間、私の後ろに老夫婦が並ばれたんです。
激しく降る雪の中、傘を出さなくて良いのかとか、敬老パス準備しなきゃとか、そのやり取りが微笑ましくて思わず笑ってしまったら
『メンドくさい人でしょ?』
なんて、奥様に話しかけられたのでした。
その後に来た衝撃の一言。
『朝もご一緒でしたね?』
えーΣ( ̄口 ̄;;)
すごい偶然。
あの、荷物邪魔にならないかとアタフタしながら乗ってたのを目撃されてたのでした…
ただ、
『気にしなくて良いわよ』
とおっしゃってくださったおかげで、ちょっと気持ちが軽くなりました
積雪あるくらいの天候の中、競馬場に写真を撮りに行っていたというその理由は、展覧会への作品提出期限が迫っていたからだそうです。
きっと素敵な画が撮れたんでしょうねぇ
少しお話続けさせてもらったんですが、写真を始められたきっかけは、亡くなられた息子さんのご趣味を引き継いだものだったそうです。
私自身も、パフォーマンスを始めたきっかけには、ちょっと辛い経験がありました。
初対面の、しかも、ただ同じバスに乗り合わせただけの私にも話してくださったのは、アウトプットすることで少しでもその辛さを軽減したい思いがあったのかもしれませんね。
私より1つ前のバス停で降りられる時、
『頑張ってね』
とお声かけてくださいました。
ご近所にお住まいとはいえ、もしかしたら、2度とお会いすることもないかも知れません。
ご病気の後遺症が残るご主人と、おしゃべり好きそうな奥様。
お二人支え合って、仲良く歩かれる姿を見て、私もあんな穏やかな老後を過ごせたら良いなぁと思わせていただきました。
展覧会、成功しますように。