長浜へ行った翌日、近江八幡の札所へ行きました。
三十一番札所・長命寺は、うたこさんが訪れたことがあるとのことで、駐車場が2カ所あることを教えていただいてたのです。
この巡礼で、とにかく山の上まで車で登るのはもうゴリゴリという思いが強くなってたワタクシ。
事前にストリートビューで見ても見当たらなかった麓の駐車場に、絶対停める、と心に誓って向かったのでした。
が、行けばわかるだろうと踏んでた駐車場が、やっぱり分からない。
結局テルやんさんにお蕎麦屋さんに聞きに行ってもらったところ、目の前の砂利が駐車場だったと言う…
旗立ってるから、お蕎麦屋さん用にしか見えなかった…
ともかく、そこからの徒歩に待ち受けるは、808段の階段‼️
こちとら槇尾山で900段を経験してるんだぃ、なんて、自分を慰めるつもりで思ってたら、実はもっとハードだった。・゜・(ノД`)・゜・。
どうやら、角度が急なのです。
一段ずつの段差が高い、ということもあります。
槇尾山のときは何度もカーブを曲がってて、写真撮っても、先が見通せないから高さが分からないじゃない!なんて文句言ってたけど、こっちは真っ縦。
この段差、分かりますか? (↑なんも比較物置かなかったから、分からないじゃない 私のバカ)
薬剤師さんから
『子どもの時に運動経験があまりないなら、息が切れるようなスポーツは避けたほうがいい』
と言われた事があるんです。
走るとしても、会話が続く程度の心拍数にとどめたほうが無難、とアドバイスいただきました。
そんなコンディションのヒトが最上段まで黙々と登り続けた結果、気持ち悪くなったと言う…
しつこいようですが、槇尾山の方がマシですよ。
休みなく登ったけど、気持ち悪くならなかったもん。
長命寺は、駐車料金も入山料もなし。
静かで、眺めがいい、素敵なお寺でした。
山上にあるお寺はだいたいそんな感じですが、なんと言っても滋賀県です。
琵琶湖が、いちいち綺麗に見れるんだよー❗️
この見晴らしなので、グランドでしてた野球の試合(?)のアナウンスが聞こえてきたくらい。
当然暑いのは暑いけど、ある程度の日差しを木々が遮ってくれるので、アスファルトでウォーキングすることを思ったら、かなりラクです。
テルやんさんはイモリだかヤモリだかを探しながら歩いてて、楽しそうでしたし(笑)←私は虫とか嫌いなので逃げる💦
駐車場の場所を教えていただいたお蕎麦屋さんの横には、店名の入った前掛けしたとび太くんがいます。
かわいー💕
絶対、
『今出ました!』
って言ってるやつだ(笑)
この暑さじゃお蕎麦かぴかぴですね💦
三十二番札所は、ここから車で1時間ほど。
繖山・観音正寺です。きぬがさざんです。 読めなかった…
聖徳太子が人魚のために建てたと言われているお寺です。
こちらは麓の駐車場っぽいのが見当たらないまま山の上の駐車場へ入ったんですが、料金所のオジサマに
『ここから4分くらい上がったところにあるけど、いっぱいだったらガードレールに沿って停めて』
と言われました。
分くらい、とかじゃなく、4分!細かい‼️
そのせっかくの情報を確かめたかったのに、相変わらず道の狭い山道は肩に力が入って無言になります。余裕ほぼなし。
今まで行ったお寺の中ではマシな方だったので、気負いすぎただけだったかもなー。
西国巡礼の公式サイトには確か、合わせて25台分、との記載があったんですが、たどり着いたのは10台分くらいの駐車場。
次は絶対山の下に車停めて登りたい!と思って帰り際に探してみたものの、見当たらずでした。
どこにあるのかな。
他から登ってきたらここに出るんだな、という合流点は見たので、絶対あるはずなんだ。
他の道。
駐車場から300m、との看板がありましたが、またここでも階段が待ち受けておりました。
帰りに何段か数えよう、と思ってたのに、忘れた… とにかく、300m、階段です。
手摺りのところに木札があり、一つ一つ違う内容で金言が書かれています。
それを見ながらだと、ちょっとは辛さが軽減される、かも。
ここは山門のないお寺ですが、代わりに仁王様が立ってます。
一応ここで一礼して、入山しました。
そう言えば、と見るまで思い出さなかったんですが、ここは大きな旗が立ってました。
あちこちで見かけるけど、巡礼中は三十二番で初。
他のところでよく見たのは、半分くらいの大きさで赤いもの。
これの有る無しって、何が意味があるのかしら。
本堂の裏には、人工的に積まれたかのような石垣と、点在する仏像。
その真下にある蓮池。
今までのお寺とは、雰囲気が違いました。
山上にあって静かで眺めがいいのは他のところでも経験しましたが、なんだか空気が違う感じがしたんですよね。
本堂の観音様にお参りして、その気持ちがなんとなく分かりました。
それまで31カ所のお寺を回って、どの仏像を見ても何も感じなかった私が、唯一、感動して涙を流した観音様がいらっしゃったから。
巡礼を始めてすぐ、京都国立博物館で西国巡礼の展示をやってると分かり、最初はせっかくだから見に行こうと思ったんです。
でも、どこのお寺で仏像を見ても、私は何も感じることができなかった。
テルやんさんは元々仏像が好きな人で、私とは真逆で、どこで仏像を見ても嬉しそうだった。
それが、羨ましいと思うほどに、なんの感動も得られない自分が情けなかった。
多少、美術や芸術はわかる人でいたつもりだったのが、ただのフリで、実は何も思ってない凡人以下だったんだーと思ったら悲しくなっちゃってたんですよねー(泣)。
その私が、泣けるほど感動を覚えられた自分に感動(笑)
ワタシ、ちゃんと、血が通ってる人間だったよーw
写真撮影は禁止されているので、お姿は公式サイトなどで見ていただくとして、千手千眼観世音菩薩様は全て白檀の木で作られています。
足元に赤ちゃんくらいのサイズの丸太が置いてありましたが、これだけで300万円越えだとか…(コレは触っていい、といわれたのですが、ちょっと動かしたら“白檀木”と書かれた札を倒しそうになりましたゴメンナサイ)
光背(こうはい。仏様から放たれる光を表したもの)に連なった小さな手は、それ1つでも数十万円するんだと、偶然お寺の方に教えていただけました。
さらに、ちょっと前に観音様の体を磨いたばかりだから、膝の辺り香ってみて、と勧めていただいたんです。
いつもは朝一に行うそうですが、その日は、朝から私たちが訪れた時間帯(1時ごろだったかな?)まで参拝客が途切れず、忙しい日だったんだとか。
すごいいいタイミングで来れました♪
もちろん、めちゃくちゃいい香がしましたよ‼️
お膝から御加護をいただけた気分です。
それから、御朱印をいただいたら、疫病退散のお札をいただけました。
お財布にでも入れておいて、といわれた携帯サイズ。ありがたい。
何枚でもどうぞといわれましたが、テルやんさんの分と2枚だけにしておきました。
どこの観音様を見ても何も感じられなかったから、すっかり観音正寺の虜です(笑)。
また、絶対に行こうと思います。
6月末から弾丸で進めてきた西国巡礼、いよいよ残すは三十三番札所・華厳寺のみとなりました。
岐阜県です。 県をまたぎます。行っていいんでしょうか…
おまけ。帰りの道の駅で見かけたお米屋さんのとび太くん。
あっちこっちで、よく働いています(笑)