にじいろふうせん

バルーンアート活動のいろいろを書いています。

わたしはわたし

2009年にパフォーマンスを始めてから、ずっと和装にこだわって活動していたわたし。
イベント会社さんからのご要望があり、5年目から洋装のパフォーマンスもするようになったけど、それは一時的なものと思ってました。

風船パフォーマンス

多くのバルーンパフォーマーさんたちが洋装で活動してるので、わたしにご依頼があるのは、他に予定の空いてる方がいないときだけ、だと思ってたんです。

他の人がやっていないこと、他の人がやっていないもの。

唯一、わたしだけのスタイル、を目指して選んだ着物という衣装。

洋装のわたしはニセモノ。洋装のわたしは仮の姿。誰かの代わり。

風船パフォーマンス

ずっと何年もそう感じてて、洋装でのパフォーマンスについて、深く考えることをしてきませんでした。

でも、ようやく気づいたんです。(5年以上経って!)

洋装のわたしも、クライアントさんから見たら、わたし。
誰かの代わりとして選んだパフォーマーじゃなくて、わたしなんだ、と。

風船パフォーマンス

ずっと洋装やりたくないとか、なんでわたしのとこに依頼来るのとか、そんなつまんないことで悩んでたなんてもったいなかったな(^◇^;)

そんな風に感じてたから全く身が入らなかった洋装スタイル。
コロナが少し落ち着いた12月、立て続けに3現場のご依頼が入り、ようやく本腰入れることができました。

風船パフォーマンス

 

『全体で、風船、何本くらい使ってるんですか?』

 

12月、1つ目のクライアントさんからいただいた質問を受け、帰宅後、すぐに数えてみました。

多分、96本。

多分、と書いてしまったのは、ほんの少ししか使わないものがあったり、ハート形のものもあるから、です。

風船パフォーマンス

その40分間のパフォーマンスを、本番同様の通しで稽古したのは5回。

各作品ごとの個別練習もしました。

使いまわせるパーツを差し引いても軽く300本は消費して、初めて、ちゃんと、洋装スタイルのパフォーマンスを作りました。

今までは、和装スタイルの焼き直し、みたいなものだったんです。

実際、作るバルーンはあまり変わりありません。
そんなにコロコロ、新しい作品って作れないんです…

バルーンアート作品自体は新しいものもあるんですけどね。
全部はパフォーマンスに昇華させられないんです。…ただの力不足かもしれませんが(泣)

バルーンアートのうさぎ

過去に何度か使ってみたけど、なかなか納得のいく作品にならなかったウサギ↑も掘り起こして、新たな演目として加えることにも挑戦しました。

和装の焼き直しじゃない、ちゃんと洋装用に作ったパフォーマンスは、クライアントさんから

 

『仕事を忘れ見入ってました』

 

との評価をいただけました‼️

普段の生活の合間を縫って捻出した練習時間は、決して十分なものとは言えなかったかもしれない。
実際、小さな失敗はあったけど、明らかに去年までとは違う、これが洋装のわたしですと言える形は作れました。

実は、同じパフォーマーである旦那さん・テルやんさんの影響が大きかったりしてます。
彼はきっちりお稽古をして本番に挑むタイプ。

私みたいに怠惰にぶっつけ本番、とはしない人です。

稽古するたびにお金がかかる(風船を消費する)から最小限の練習量にしたい、ということはあったにせよ、やることはちゃんとやらないとなぁと反省しました。

風船使わなくてもできること、も、あったと思うんですよね。
それを考えもせずに、毎回テキトーに和装でやってるやつそのままやればいいじゃん、なんて。

ある意味、和装のわたしの、洋装のわたしへの嫉妬心だった気がします(ややこしいw)。

風船パフォーマンス

ちなみに、なんで和装のご依頼じゃないのよ!(ぷんぷん)みたいに思ってた、という話を今回のクライアントさんにしてみたら

 

『着替えるのが大変だと思って』

 

とおっしゃってくださいました…(@口@)

衣装(着物)着たまま現場入りして、帰りは着替えて帰るのが当たり前だったので、どっちのスタイルを選ぶかという基準にそんなお気遣いが絡んでいたとは、思いもよらず、でした。

他との差別化を図るために選んだお着物スタイルは、単にウケが悪い、ということではなかったんだなと一安心。
おかげで、和装のわたしの嫉妬心がおさまりました(笑)。

やっと、洋装の活動をハロウィンやクリスマスに限定せず、今後も続けていこうと思えています。
…衣装だけもうちょっとなんとかしたいんだけどな。

レンタルサーバーの運用終了に伴い、洋装用のウェブサイトを閉じてしまったのでどんな方法がいいかは模索中ですが、どちらのみずきも引き続きよろしくお願いいたします。