にじいろふうせん

バルーンアート活動のいろいろを書いています。

かくれてない繊細さんなんだけどな…

自分は人と違ってて、どこかおかしいんじゃないかとか、なんでみんなと同じようにできないんだろうってよく考えます。

気にしないようにしてみたり、別のことをしてみても、結局同じところに戻ってくる。

いよいよ鬱っぽいと心療内科を受診してみても、まったく相手にされなかった。

そんな、私と同じような経験のある人は、絶対、1度読んでみてほしい。

いろんな本を読んでたどり着いた“HSP”という特性は、きっとコレだと思わせてくれました。

けど、決定的とまでは言い切ないまま、どんなものでもドンピシャで当てはまるなんてことはないよねーって思った程度だったんです。

消去法では確実にこれしかなかったから。

だから、タイトルにはすごい抵抗あって、

「私、かくれてない繊細さんなんだけどな」

と思いながら読み始めました。

アイディアマンでのめり込んだらやめられない。なのに、目標達成まであと一歩のところでやめてしまう。完璧主義なのにこれといった極めたものがない。

一回やったことは、もうやりたくないのに、未知のものへの警戒心はめちゃくちゃ強い。〜2ページより

「コレ、ワタシじゃん‼️」

はじめに、の部分ですでに、(心の)涙腺崩壊。

センセー私を助けてください!!と思って著者のサイトから講座内容を問い合わせてみたんですが、50まんえんというお値段にひっくり返って撃沈………。

気を取り直して。

この本は、HSPの中でもHSS型(=かくれ繊細さん)に特化して書かれたものでした。

HSS型というのは、HSPの特性+好奇心旺盛で新しい情報や刺激を求めて飽きやすい特性の両方を持ち合わせている人、という意味だそうです。
全人口の6%くらい、HSP全体の中では3割存在すると言われてるんだとか。

表面的には外交的で、繊細さん(HSP)には見えないから、かくれ繊細さんと呼んでるようです。

『あなたは悩みないからいいよねー』

とか

『ポジティブですよね』

と言われたりしますが、傷ついたり折れたりした心は巧妙に隠してるらしいですよ。

どのくらい巧妙かというと、自分自身も騙すくらい。

つまり、自分でも、本当はどう感じてるのかが分からなっちゃう。

(こんなふうに思ってるって言ったら、相手を傷つけちゃうかな…)

(こんなこと理解してもらえないよな)

ということは、すべて、心の奥底にしまい込む。

玉ねぎの皮に例えられてましたが、

(こんなふうに考えちゃダメだ)

とか

(きっとこう言う答えを望んでるはずだ)

みたいなものを何層も重ね、包んで隠しちゃう。

結果、自分が感じたことより相手に忖度して発言する。そういう気質なんだとか。

以前、『他人を攻撃せずにはいられない人』という本を読んで、私も自信がないから他者に(心の中でだけど)牙を剥きたくなるのかなーと理解してたんですが、完璧に違うと答え合わせできました😅

私がムカつくのは、例えば、道で左側通行守ってくれないとか、車運転してるときにウインカーも出さずに車線変更してくる人に対してなんですが、それは、私自身が厳しくルールを守ってるので、守れない人の存在が気になって仕方がないということのようです。

そのせいでこっちに被害及ぶ場合だとなおさら、対処もしなくちゃいけないしでプチパニック起こしちゃいます…。

かくれ繊細さんの場合は、何度頑張っても、ポジティブで楽観的な物事のとらえ方、感じ方をするようになることはありません〜49ページより

この本を読む少し前に、自己肯定感を育てるものと、ポジティブ心理学の本読んだんです。

どちらもイマイチ頭に入ってこなくて途中でやめたんですが、私、日本語の理解ヤバいんじゃないかってちょっと焦ったんですよね。

けど、『どこまでいっても本当の自己肯定ができるようにはなりません』とも書かれてて、なんだ、言語能力じゃなくて元々の性格なのか、と、ホッとしたようなガッカリしたような。

ただし、かくれ繊細さんなりの自己肯定感というのがちゃんと紹介されてるので、落ち込むこともありません。

メンタルコーチまでつけて、考え方や使う言葉を気をつけるようにってしてきたけど、どうしてもできなくて落ち込むこともあった。

そんなときは必ず『ダメな私』を攻めてさらに気分を落とし続けてきたけど、そう言う人なんだ、とわかっただけでも大収穫!

本に載ってたワークも上手くできたワケじゃないし、今すぐ何かを変えられるとは言えないけど、すごく大きなヒントを得られた気がするこの本。

出会えて良かった、と思える一冊でした。