にじいろふうせん

バルーンアート活動のいろいろを書いています。

ツラい別れを経験したら

大切な人を失ったとき、それまで自分がしてきたことは本当に正しかったのかとか、残された自分はこのままでいいんだろうかとか、答えのない答えを求めて思考がさまよってしまいます。

考えて考え疲れて眠れたらいいのに、そのままぐるぐると同じところを巡って寝られなくなって、疲れたまま朝を迎える。

その繰り返し。

私がそんな経験をしたのはもう、10年くらい前だから、今は必要がない本だった。
2020年に発売された本だから無理な話なんだけど、あの頃の私に教えてあげたかった一冊。

友達のいない私は、その当時、この辛さを誰にも打ち明けることができなかった。

元から家族なんてあてにしてなかったけど、父親に家を追い出された後だったから、ただ“話す”だけのことすらできない状況。

今と同じく派遣社員で働いてたから、会社の人ともそれほど親しくなくて、自分1人で乗り越えるしかなかった。

そんな中でも、偶然、神社のご祈祷で隣り合った人が話を聞いてくれたこと、仕事帰りに突然泣き出した私の話を聞いてくれた社員さん、ドラッグストアで声をかけてくれた薬剤師さんには救われた。

そういう人たちとの出会いを、やっぱり自分は運がいい、と思い込むようにして。

神様は乗り越えられない試練は与えない、という言葉を強く信じて、時間薬に癒やされるのを待った。

子どもの頃から、なんでも自分1人で解決しなきゃいけない、という思いはどこかしら持ってたせいか、動揺が表に出ないタチなんです。
周りから見たら何も変わらない日常が過ごせ、下手に心配されなかったのもよかったんだと思います。

幸い、半年ほどで何でも受け止めてくれる相手と出会うことができて、やっぱり私は運が良かった、となったわけですが、この本と出会えてたらもっと上手く対処できてたんだろうなと思うんです。

最近読んでる本でだいたい出てくる“書く”ということ。

また、出てきました。

どうしても三日坊主で終わっちゃう日記、そろそろ書けるようになりたいわぁ。

作者のTomy先生は精神科医で、Twitterに心を支えてくれる言葉を毎日つぶやかれています。
この本を手に取ったきっかけも、フォローしてるから、ということが先行してました。

ご自身も最愛の恋人とのツラい別れを経験してて、比較するもんじゃないけど、私より壮絶なものだった。
だからこそ、別れを経験した人の心に寄り添えるお医者さんとして、言葉を紡いでくれてる本です。

それも、割と具体的。
こうせねばならぬ、ということは一切ありません。
こういうことに気をつけて、こうした方がいいと思うよ。こんな方法なら乗り越えられるかもしれないよ。

別れのケーススタディもあって、自分に当てはまるものを見つけることもできます。

またツラい別れを経験するようなことがあったら、絶対に読み返そうと思った一冊です。